2008年06月

2008年06月12日

家族との別れ


ブルキナに来てからあんなに泣きじゃくったのは、
これが初めてかもしれません。

パキスタン人のファルークさん一家が急な転勤で
ベナン(ブルキナの南東隣にある国)に引っ越していってしまったのです。


週末ごとにファルーク家に遊びに行っていました。
子どもたちと鬼ごっこや人形ごっこやお絵描きで遊び、
ファルークさんや奥さんといろんな話をし、
おいしいごはんをいただいてから帰る、それがいつも楽しみでした。
一緒にピクニックに行ったり、うちで料理パーティーをしたり、
お互い家族のように思って仲良くしてもらっていました。

転勤が決まってから2日後にはもう引っ越しという本当に急な話でした。


引っ越しの日。
子どもたちの顔を見るなり泣きじゃくる私とは裏腹に、
長女マルゥークと次女マウィッシュは「飛行機でベナンに行くの」
と、ものすごくうれしそう。
三女マリカは事情が分かっていないのか、いつもと同じ様子。
ファルークさんと奥さんは荷物の片付けに忙しくてそれどころでない。
ちょっと薄情だと思いました・・・ぐすん(笑)。


泣き止まない私に、奥さんのカドゥーさんは、
「La vie c'est comme ca」と何度もなぐさめてくれました。


 La vie c'est comme ca
   人生というのは、こういうものなのよ。


出会いがあって、別れがある。人生とはその繰り返し。
そう、言いたかったのだろうと思います。


そうだとしても、やはり別れの瞬間はいつだって寂しい。
こんなにも悲しい。
大好きなお父さんとお母さん、娘たちが遠くに行ってしまった。


大好きな家族の写真を眺めながら、
まだ涙が止まらない毎日を過ごしています。
でもそんな大好きな人たちに出会えて
一緒にときを過ごせたことにまず感謝しなくては。

この調子だと、帰国する一年後はどうなることかと、
いまから少し思いやられるぶるともであります。



※最近、なぜかコメントが読めなくて(コメント欄が開けない)
返事書けていません。読めるようになってからお返事しますので
懲りずにコメントくださいね♪



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最後の記念撮影。ボケボケです(苦笑)。
ファルークさんは外出、長女マルゥークは最後になって泣き出して
写真には写ろうとしなかったので4人で

at 23:55|PermalinkComments(4) ブルキナ話 

2008年06月06日

学校苗畑のゆくえ


◎◎ はじめに岐阜県在住の方へインフォメーション ◎◎

6月20日(金)前後の岐阜新聞の「ふるさと便り」というコーナーで
私の文章が掲載される予定です。一週間早く掲載される場合もあると
聞いたのでぜひ注目しておいてください。(誰か切り抜いて保管しておいて♪)



(では、本文ここから↓)


前回、「雨季突入!?」と書きましたが、
その後、一週間近くも雨が降っていません。
雨季の降り始めはいつもこんな感じだそうです。

しかし植物たちはすぐに変化を見せました。
ここ数日で草木が一斉に芽を吹き出し、砂色一色だった風景が
みずみずしい緑色で彩られました。
空気の質も匂いも変わったように感じます。
雨の力は偉大です。植物のたくましさにも感服です。


  *  *  *

さて、5月3日と13日に小学校の子どもたちと植えた苗木たちは
いまどうなっているでしょうか。

3日に5年生の生徒と植えたニーム(学術名Azadirachta indica)150本。
播種から1ヶ月経ったいま、120本が芽を出し順調に生長しています。
残りは芽を出さなかったので、昨日70ポットほど再播種しました。
7月中旬には4年生と5年生の子どもたち全員に配って
各家庭に植えてもらう計画です。

(↓ニームの苗木たち)
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13日に4年生の生徒と植えたテベシア(学術名Thevetia nerifolia)80本。
生長が早いということでニームより遅れて播種したわけですが、
これまでに芽を出したのはたったの15本。
生徒の種の植え方は一人ひとりチェックしたので大丈夫なはず、
となると、種がよくないのか、その後の手入れ方法に問題があったのか。
7月中旬にはなんとか学校の敷地に植えたいので、
明日再び新しい種を植えてみる予定。

テベシアは黄色くてかわいい花を咲かすし葉の色も黄緑で
殺風景な学校の緑化に役立てればと思ってます。

(↓テベシアの苗木たち)
d15515da.jpg



子どもたちに、体験を通じて苗木生産の過程を理解してもらい、
環境に対する意識の向上につながれば、との思いで
この学校苗畑活動をしていますが、
苗木の生長具合は別として、管理運営体制に関しては
自分の思うような形で進んでくれなくて難しいなと感じています。

苗畑職人・ディコさんの畑で一緒に生産させてもらっているのですが、
彼にしてみれば生活がかかっているので、むやみやたらに
子どもたちに苗畑に入ってきてほしくないということで
普段は畑の入り口に鍵をかけてしまいます。
(子どもたちが柵をちゃんと閉じずに動物が入ってきてしまったら
死活問題。それに彼自身の苗木がいたずらされる可能性もある)

そのため、子どもたちが自由に水やりや観察をすることができません。


しかしそれにしても、私が毎朝苗畑を訪れて子どもたちを見張りつつ
一緒に観察したりすることもできたのですが、
5月は3回もワガに上がったり高校生企画があったり
一週間接木の講習会に行っていたりでたまにのぞきに行くくらいしか
できませんでした。
来年苗畑をやるときの反省材料だなと思っています。

いまは他の仕事がひと段落ついたので、毎朝苗畑に通って
ディコさんの仕事を手伝いつつ、学校とのコミュニケーションをはかってます。


とりあえず今年は、ニーム150本、テベシア80本を生産できたら合格、
ということにして、残り1ヵ月半、通い続けようと思ってます。


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↑ディコさんの苗畑。学校のすぐ横にある。(というより、彼が学校の
敷地を借りて苗木生産をしている)彼は今年は5000~6000本生産予定。
彼自身いろんな種の木を育てているので、子どもたちは「これは何ていう木?」
と植物に興味を示してくれる。いい勉強の場になっていると思う

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↑ディコさんの5番目の子ども・ムサ4歳はお父さんの仕事を手伝いに
いつも苗畑にいる。最初は会うたびに泣かれ叫ばれ逃げられていたが、
いまはすごく仲良し。ムサと遊ぶのも苗畑に行く楽しみのひとつ♪



at 06:43|PermalinkComments(6) 協力隊