「育樹」の敵は・・・マンゴー♪マンゴー♪

2009年04月13日

マザーテレサにはなれない



≪「貧しい人のために」仕事している人の中で、
  どれくらいが物乞いの子どもに笑顔を向けられているだろう―≫



ブルキナに来て4ヶ月くらいしたとき、
街中で群がってくる物乞いの子たちを
疎ましく追い払っている自分にはっと気がついて、
そんな自分に失望したことがあります。

貧困を何とかしたいと思ってここに来たのではなかったのか、
それなのに一番たすけを必要としている子たちに
笑顔の一つさえあげられない私は何なのかー。



≪「環境のために」仕事している人の中で、
  どれくらいが環境のことを思って、したいことを我慢しているだろう―≫



子どもたちに対して、偉そうに「環境教育」をしている私。

木を植えよう、薪を節約するために改良かまどを使おう、
木は切らないようにしよう、ごみを減らそうetc.

でもたぶん、教えているどの子よりも、
私が一番贅沢な暮らしをしてごみを出してるし、
電気を使ってるし、紙を使ってるし、
排気ガスを出してる(おならのガスじゃなくてバイクのね☆)と思う。

そんな私が、あれこれ言う資格はあるのかー。



この業界に限らず、特に公共の仕事をしている人たちは、
「~のために」という言葉をよく使う傾向があります。
政治家なんか特にそうです。

しかし立派な大義名分を振りかざす私たち自身、
そこにどれだけの「心」と「真実」を込めているだろうか。
うわべだけの現実に気づく度、
自分は、この世界は、なんて偽善的なんだろう、
ビジネスの方がもっとシンプルで嘘がない、と思ってしまいます。


とはいえ、皆が皆、「マザーテレサ」にはなれませんし。


ただ私自身、無責任で偽善的な言葉をできるだけ
発さないように戒めたいと思う今日この頃です。

立派な言葉はいらないから、そのかわりに
物乞いの子どもと少しでも多くの笑顔を分かち合って、
少しでもごみを減らす努力をして、
バイクを使わずに歩くようにしようと思います。



   *  *  *

話は変わりますが、4月12日はPaques(パック、英語ではイースター、
日本語では復活祭)というキリスト教のお祭りの日でした。
前日晩と今日の朝のミサには行けなかったのですが、
昼前からクリスチャンの知人宅まわりをしました。

計6軒。よくしゃべって、よく食べました。
でも今回は計画的に食べたので、クリスマスや
元旦のような失敗はもうしませんでした。
(行く先々で出されるものを必死で食べて、後でゲロ下痢)

これも成長の証!?


72d854b0.jpg

↑私の愛するジュールの家で。ジュールママと近所の子たちと

445bef52.jpg

↑活動させてもらっているD小学校の校長と奥さん
(奥さんも別の小学校の先生)と一人息子のオーギュス。
もう6ヶ月になるオーギュス。よく笑ってみんなのアイドルです


at 21:54│Comments(3) ブルキナ話 

この記事へのコメント

1. Posted by デジママ   2009年04月14日 10:44
なれなくてもいい{にっこり}
だって 自分のまわりの人にだってやさしくできないことも多い。
マザーテレサの生き方に深く感銘したなら それだけでもいい。
ぶるともさんのゴミ拾いだって衛生面の上で大変 役に立っている。
ゴミのなかで暮らすと心が荒れるから。
2. Posted by Chihiro   2009年04月14日 15:28
本当に企業活動のほうがどれだけシンプルかって私も感じます。。。
いまちょうど将来考えていて(ちょっと会社に戻れない可能性のほうが大きくなったから・・・)、前から気になっていたサービス業もいいなぁなんて悶々と考えたりしています。
わたともは帰ったらどうするの?
3. Posted by ぶるとも   2009年04月18日 04:52
>デジママ
デジママ!
分かってらっしゃる!
デジママのシンプルだけど含蓄の深い考え方、いつも勉強になります。
>千尋ちゃん
え、そうなの!?会社戻れないとか、そんなのアリ??
厳しい世の中だね・・・。
私は大学院に行って修士をとろうと考えてるよ。でもその後はどうしよう・・・。日本で語り合いたいですな~。

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